2024年2月18日、よこはま共創コンソーシアムは、横浜市、学校法人 岩崎学園とともに「みらいの輪郭会議アイデアソン」を実施しました。
当日は、情報・保育・美容をはじめとした多様な専門性をもつ岩崎学園の学生と高校生が集まり、横浜の未来に向けた意見を交わしました。
「みらいの輪郭会議アイデアソン」開催概要
日時:2024年2月18日
場所:学校法人 岩崎学園 横浜スポーツ & 医療ウェルネス専門学校
主催:横浜市、学校法人 岩崎学園、よこはま共創コンソーシアム
スポーツ+Xで解決する横浜の社会課題
今回開催された「みらいの輪郭会議アイデアソン」のテーマは、「スポーツ+Xで解決する横浜の社会課題」です。
横浜市が抱える社会課題を、スポーツでどのように解決ができるのか。さらに「+X」として、専門学生と高校生の多様な専門性や問題意識をどのように掛け合わせられるのか。
このような視点からアイデアを創出するワークショップを実施しました。
ワークショップに先立って行われた基調講演では、横浜市が抱える社会課題の現状や取り組み事例について、大森酉三郎さん(神奈川大学サッカー部監督)と黒澤史津乃さん(株式会社OAGライフサポート代表取締役)にお話しいただきました。
共創の面白さ
ワークショップでは、ファシリテーションを務める大人のアドバイザーに助言をもらいながら、活発な意見交換が行われました。
「こうしたら高校生の世代も巻き込こめるんじゃないか」という高校生ならではのアイデアや、「私が学んでいる分野では、こんなことができるかもしれない」という専門学生ならではのアイデアも飛び出し、さまざまな意見が生まれる環境で、学生は共創の面白さを感じたようでした。
共創の難しさ
「色々な意見があがることは楽しいけれど、共通点を探すのが難しく、まとめるのが大変だった。」
アイデアソンに参加した学生からあがった悩みの声です。
イベントの途中では、そんな悩みを解決してくれる最新のAIツールが紹介されました。
紹介されたのは、よこはま共創コンソーシアムと東京大学が共同開発を行う「FC&DLシステム」。異なるアイデア同士の繋がりを可視化するAIツールです。
よこはま共創コンソーシアムの前川知英さんによる説明と実演を通じて、AIを使えばこんなことができるのかと、一同は興味津々でした。
発表されたアイデア
「地域との関わりが失われ孤立した人が増えているという課題に対して、どうしたらみんなが集まれる居場所をつくれるか考えました。世代を超えた交流ができるように、運動会、ファッションショー、美容イベントなどスポーツを幅広く捉えた企画を行い、さらにSNSで発信してより多くの人に届ける仕組みをつくっていきたいです。」
取材後記
ワークショップを通じて、学生は色々な視点からアイデアが生まれることの面白さを体験しました。多様な専門分野の人や組織が手を取り、1つの主体だけでは難しい社会課題の解決を目指していく。「みらいの輪郭会議アイデアソン」は、そんな共創社会の小さな縮図となったのではないでしょうか。